ここは戦場だ。
僕は前を行く上官殿にひたすらついて行く。
遅れは許されない、回りを囲む色とりどりの布のブッシュにはたくさんの敵が潜んでいる。
上官殿が立ち止まり僕に意見を聞く。返事はもちろん「Yes,ma'am」だ。
長時間の進軍、幾度かのストップ&ゴーを繰り返し上官殿がこう言った。
「試着してくる」
戦場にひとり残された僕は一時的撤退を余儀なくされた。
戦場の片隅に用意された塹壕に向かう。
そこには力ない瞳をたたえる男たちが腰を下ろし紫煙を燻らせていた。
ここは戦場だ。デパートという名の戦場だ。
0 件のコメント:
コメントを投稿